記憶の檻から
🚇Googleで母を見つけた男の実話
🚇アカデミー脚色賞を受賞
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🔷お涙頂戴、とたびたび銘打たれる今作。
貧民街で迷子になった少年は、遠い土地の夫婦の養子になるのだが、数十年の時を経てかつての故郷を懐かしみ、過去に囚われてゆく🙁🙁
実話が元で、題材が養子で、かつ他民族を扱うなど、いかにもアメリカ人らしい映画ですよね。
🔶おおまかに前半と後半で構成が分かれています。
前半では、迷子になった主人公〈サルー〉がカルカッタの貧困街を彷徨う様子が映され、
後半からは、養子になってからの幸せと苦境が描かれます。
前半のシーンではカット数が多く、時間性を削ぐ編集が目立ち、照明も過剰なほど幻想的であるなど、断片性がかなり感じられます🤔🤔
これらの映像は、後半のシークエンスで、サルーが過去に囚われる際にたびたび挿し込まれます。そうすることで、サルーの精神世界は前半部分を説得力とした時間性を帯び、視聴者は彼の葛藤に入り込みやすくなります。
🔷そして何より、これが実話というところが凄いですね。カルカッタの物量に子供1人で立ち向かうわけですから、底知れない動揺と恐怖があったのでしょう、、
しいて不満を言うなら、演出面が過剰すぎて白白しいところが少々。あと、最後らへんも軽薄でしたね。
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🚇まとめ🚇
ただ好きなカットもいくつかありました。地下鉄の道で、サルーが奥の方へ進んでゆく手前にホームレスの少年(?)が横たわっているカットは素敵でした。でもそれくらいでした。