< ストーリー >
1986年、インドのカンドワという町に住むサルー(5歳♂)は、
夜の駅で 兄と はぐれてしまいます。
仕方なく、止まっていた汽車に入り込んで 座席で眠るのですが、
目を覚ますと 汽車が動き出していました。
しかも回送列車なので、誰も乗っておらず、ドアも開きません。
そのまま1,600kmも離れたカルカッタまで行ってしまいます。
その後、カルカッタの街を 2カ月間も放浪するサルー。
やがて親切な青年と出会い、警察まで連れて行ってもらえるのですが、
幼いサルーは 自宅の住所が分からず、
お母さんの名前を訊かれても『母ちゃん』としか言えません。
これが日本なら 警察が何とか親を見付けてくれるのでしょうが、
人口が多く 年間8万人もの子供が行方不明になるインドでは難しいのでしょう。
結局、サルーは、まるで刑務所のような保護施設に入れられてしまうのでした。
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暗くなりそうなストーリーですが、辛い場面はサラリと描いていますし、
サルーの子供時代を演じる子役は可愛く、大人になってからもイケメンの俳優さんなので、
あまり暗い感じはしません。
ちなみに、私は 何故 映画のタイトルが『ライオン』なのかと思いながら観ていたのですが、
その理由は 最後の最後で分かります。(あまり重要な意味ではありませんでした)
それにしても、サルーの兄ちゃんが・・・