2016年”Lion”。動物映画だと思いこんで観始めた。製作オーストラリア、舞台はインドらしいがトラじゃないのか。とか考えてるうちに、サルーの境遇をハラハラして見守ることに。危機管理能力が結構あって、天性の勘で逃げる。背景にある誘拐・人身売買、その描写は寸止めで観る側の想像に委ねられる。施設の子どもの自傷行為も同じく。青年パテルになってから、ちょっとずつ回想が入り、特に母の姿が適切。ザッツ女優ニコール・キッドマン、こちらの養子縁組も背景があるが説明は入り口止まり、最初にサルーを迎えておさえようとしてるがこぼれ落ちる喜び、ホントに気まずい夕食シーンではその場の表情変化で過去の時間までわからせる。サルーの、自分を探す旅。GoogleEarthを初めて触ったとき、実家や通った小学校を探して出てきたときの、なんかむず痒い感情を思い出す。