すず

LION ライオン 25年目のただいまのすずのレビュー・感想・評価

4.0
結末がわかってても感動

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5歳で迷子になる。しかも言葉は通じない。それだけでも心細いし、怖い。それなのに声をかけてくる大人は見方のふりして利用しようとしている。

善良な夫婦の養子となり、幸せな毎日を送っていても思い出す母と兄のこと。自分を今でも探しているのではないか。無事を知らせたい。けれど、場所がわからない。自分の居た場所=ガネストレイを誰も知らない。「ガネストレイ」とは何処なのか?自分は一体何処から来たのか?GoogleEarthと自分の記憶を頼りにホーム探しが始まるーー

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迷子の前半、ホーム探しは後半となっている。勿論後半は感動が待っているし、ラストに明かされるライオンの意味や兄のことも涙なしには観られない。血の繋がった家族、育ててくれた家族。それぞれの家族愛に感動。

それにしても前半の迷子のサルーから見えてくるインドの実情。ストリートチルドレン、児童売春、人身売買、性的暴行。あんな小さな子があんな目に遭っているなんて…調べたらストリートチルドレンの数はインドが1位でした。サルー本人も養子縁組を斡旋してくれたミセス・スードを応援しています。ラストにユニセフを持ってくるのも納得。

前半の悲惨な生活を見せつけられた性もあってか養子になるところで、もうだめだ〜(ToT)良かったね、良かったねと辛い生活からの脱出に嬉し涙
隣席の方のもらい泣きもあってか全編通していつも以上に泣いてしまった😢

幼少期のサルー役、サニー・パワール君には拍手を送りたい👏
すず

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