迷子になった少年の感動の実話を通してインドの過酷さを知ることができる本作。
メインストーリーに泣かされたけど、それ以上にインドパートの描写が衝撃的だった。
それぞれが生きるのに必死で、小さな男の子が背伸びしながら懸命に踠いても、わかる言葉で話せ!邪魔だ!と詰め寄り、やっと見つけた安堵の地も追われたり、見せかけだったり。夜空に響く唄声に息が詰まった。
サルー少年が可愛いから余計にツライ。ニコール・キッドマンがウキウキしちゃうのもわかる。後、ルーニー・マーラーの電柱隠れにも悶絶!( ´艸`)
50年経ったらまた誰かの運命を変える文明が生まれるのだろうか。
家族愛に弱い人、かわいい男の子にキュンとしたい人、インドの過酷さに触れてみたい人にはオススメかな。
ベタでも、あざとくても、結果がわかっていようとも、「ただいま」って素敵な言葉だな。
忘れてはいけない。
インドには彼のように彷徨っている子供たちが無数にいることを。ひとりでも多く幸せを感じられる場所に辿り着くこと、元の場所に帰られることを、願わずにはいられなかった。