血か、時間か。親子関係において大きなテーマだと思うが、この映画は、生みの親とも、養母とも、両方と強い絆を感じさせてくれる渾身の一本。
幼いときに迷子になって、ずっと会えない本当の母親のこと、そりゃ忘れられないよ。Google Earthというテクノロジーの進化がなければ、一生行方知れずだったろう。
さらに、この映画は本当の母親探しだけに留まらず、育ての親との繋がりにももうひとつの主軸があって、あまりに親切な家族ゆえに、これがまたエモーショナル。
「辛い思いをしたのね。いつかすべてを話してね。」 優しさに満ちた養母役のニコール・キッドマンが効いている。
『LION』というタイトルの意味、映画を観終わるとそこにすべてが集約されている気がしてきますね。感動的以上の映画でした!