2018年 55本目
何よりもこれが事実から作られた
映画であるということが重く
のしかかってくる。感動的な結末では
あるけど、インドの貧困層の現実、闇を
まざまざと見せつけられたような気がして
前半は本当に気が気じゃなかった。
あんな人の群れの中でたった1人
言葉もろくに通じないまま、生き延びた
その前半だけでかなり胸が締め付けられた。
懸命に走って、生きて、生きた姿。
結末はタイトル通りで、サルーの
執念、葛藤、苦しみは大いに伝わって
きたし、記憶の中の兄に導かれているような
描写がよかった。ただ、恋人との関係性が
割と分かりにくかったというか
曖昧にほったらかしておくなら
小出しにする必要あったのかな、とか
ちょっと思ってしまった。ルーニーマーラの
気持ちも正直あまり分からず。
ニコールキッドマンは最高。
