みかん

LION ライオン 25年目のただいまのみかんのレビュー・感想・評価

4.3
インドで5歳の時迷子になり、その後オーストラリアに養子として引き取られた青年が、Google Earthを使って20年前くらいの朧げな記憶を頼りに、実の家族を探し出すという実話に基づいた奇跡と感動のドラマ。

ラストは泣けました。
両家族の深い愛情とタイトルの意味知った時ピークで泣けました。

本当に事実は小説よりも奇なり。こんなことあるんですね、世の中には。

前半は迷子になった主人公サルーの、危険に満ちた放浪生活。人身売買やスラム街、孤児院など恵まれない子供たちの境遇も描かれ、考えさせられました。

また、サルーを養子として迎え愛情いっぱいに育ててくれたオーストラリアの義母や義父の、"本当は子供を持てたけど、世界には恵まれない子供がたくさんいる。子供を増やすより、不遇な子供を減らす方が世界は幸せになるんじゃないか"という考えにはとても考えさせられました。

そんな愛に満ちた両親に恵まれたけど、実の親に捨てられたわけではなかったサルー。まだ母や兄が自分を探しているかもしれない。自分が幸せに生きているからこそ、無事を伝えたい。

そして後半のGoogle Earthでの実の家族捜し、、、

どんなに時間や距離が離れてしまっても、家族は愛情で結ばれているんだなと、とても感動しました。


★インドの小さな村で母と兄、妹と貧しいながらも仲良く暮らしていたサルー。

ある日、夜間の力仕事をする兄に一緒についていったが、電車に乗り疲れて到着した駅のホームのベンチで眠ってしまう。

兄が起こそうにも起きず、兄はそこで待ってるよう言いつけて1人仕事へ向かった。

サルーが真夜中目を覚ますと、ホームには誰もいない。停車中の空っぽの電車の中を捜すうちに、結局そのまま疲れて電車の中で眠ってしまった。

電車は回送電車で2晩ノンストップで走り続け、着いたところは言葉も通じない遠く離れた地方。

サルーは、無事家族の元へ帰ることが出来るのだろうか、、。
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