Moomin

LION ライオン 25年目のただいまのMoominのレビュー・感想・評価

5.0
年が明けましたね
皆さん今年もよろしくお願いします。
そして2019年初っ端何を見るか迷いに迷い3日が経ち、遂にワンシーンだけで惹かれた作品がこれ 実話です
さらっというと、主人公(サルー)が5歳で迷子になり彷徨い挙げ句の果てにオーストラリアの見知らぬ人の養子となり成長していくストーリー。ただ故郷の家族への想いがいつまでもなくならず、大人になって本格的に探し続けていきます……
まず観てる途中にどれだけ「えげつない」と言ってしまったか… これは自分にとって物凄い影響ある作品になりました

まずインドの時代背景を知らず、昔はこんな実態だったのかと。そしてラストシーンにナレーションが入ります。観てるこっちが雷に打たれたような事実を知ることになります。誰もが、目を見開くと思います。必見です。
そして「この人の顔を見ろ、表情だけを見ろ」と言わんばかりの、顔だけのアップ+ピントのカメラワーク。 だから観ていてうわ。この人すげー。ってなる。そして芦田愛菜ちゃん位の迫力の演技をする主人公(サルー)。

あまり語っても誰もここまで読まないと思うので最後に  物語中主人公(サルー)と養子の母がオーストラリアでこんな感じのこと言います
サルー「何不自由なく今ここで生きていることに吐き気がする‼家族が20年前から俺を探し続けてるかもしれないのに…」
養子の母「人口が増え続けることが必ずも良いこととは限らない」
これは制作側の意図にないかもしれないけど、自分に言われてるみたいでした。。明日はバイト嫌だな〜などと考えながら、当たり前のように日々を過ごしている自分に吐き気がしました。
今も彷徨い続ける子供達。駅で夜眠る子供達。朝起きたら大っきな大人達に囲まれてさらわれていく子供達。いつか自分が助ける。もっと立派な大人になってすぐに。
映画でこういうこと伝えるのが夢だったけど、もしかしたら映画つくるより自分が動く方が早いかもしれない。心が色んな意味でぐっときつくなる映画でした。
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