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LION ライオン 25年目のただいまのcoroのレビュー・感想・評価

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原作既読

この景色を忘れないでと祈っているようなオープニングの俯瞰ショットが印象的。
幼少時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った青年が、微かな記憶とGoogle Earthを頼りに故郷を捜しだすという、まさかの実話。







以下ネタバレ

貧しいながらも幸せそうな幼少期の、もっと濃密で忘れがたい思い出やその後の行方を知っているだけに、駅での別れが切ない…
しかも、不穏な前兆の訪れをカムフラージュするかのように優しい目をしたカメラがあとを追う。そんなちょっと意地悪な構成が、(家族のイノセントな魅力は別として)素朴な印象だった原作に比べると随分魅力的。

やるせないのは、本編でも描かれていた児童売買。インドでは今でも毎年数万人もの子供たちが行方不明になっているらしい。売られたり捕らえられた子供たちは、売春宿に売られていくか強制労働や臓器移植に利用されるという。
買う人がいなければ、売られることもないのに…