「スイカの傷だよ。」
これは真実の物語。
1986年、インド カンドウ。
男の子:サルーが沢山の蝶々と戯れていました。その内にサルーは兄に呼ばれて、走って行きます。通る鉄道に飛び乗って、積まれている石炭を盗むためでした。
それは、とても危険な行為ですが、石炭はわずかに手に入ります。
2人には母親と他の兄弟たちがいましたが、とても貧しく暮らしていました。
まだ小さなサルーですが、何でもして働きたがります。
サルーは今日も兄の仕事に付いて来ましたが途中で寝てしまい、起きなくなってしまいました。困った兄は、サルーをそこに置いて仕事へ行ってしまいます。
目を覚ましたサルーは、ある列車でうたた寝をし…
迷子になった小さな男の子。
オーストラリアの裕福な夫妻に引き取られて育ちます。
しかし、その25年後に本当の母親を探して行くのです。
世界では血統を重視せず、自分の子どもを産めるにも関わらず、それをしないで恵まれない子どもを養子にして育てる夫婦が増えているといいます。
キリスト教は全ての子どもが神の子であるという教えから、そのような考え方が受け入れられやすいのかもしれません。
しかし、日本ではまだまだ血統が重視され、このように考える夫婦は少ないでしょうね。
過去を持つ子どもは、自分の源を探して行くのでしょうか。もし、養子に入って可愛がっていた子どもが、やはり産んでくれた親の方を"本当の"親と言うならば、可愛がって育てた親はどのように感じるのでしょうか。
「海のように深い幸せを感じた。」