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イット・フォローズのtransfilmのネタバレレビュー・内容・結末

イット・フォローズ(2014年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画って批評家からは最も評価されないジャンルだと思うけど、昨年「ババドック」と並んで、
"ホラー映画なのにここまで絶賛されるなんて!"・・とびっくりするくらい評価されたホラー映画だそう。
なのでとても気になっていたので日本公開されたら観ようと思ってました。
この映画、インディペンデント系だし、同じくインディペンデント系の「ババドック」はDVDスルーだったから、ここまで大規模に公開されると思ってなかった。
しかもどことなく「ドライブ」を意識したポスターになってるし(音楽の雰囲気と、観客の感性に訴えるような面もある映画というところが、少し「ドライブ」に似てると思った)、
この映画はすごくいい具合に宣伝に力を入れてるなと思った。(なんでだろう?笑)

で、映画の内容は、とても良かった。
観始めて最初に良いと思ったのは、音楽の使い方。
音楽のセンスもよいと思う。
なんとなくジョン・カーペンター監督の「ハロウイン」なんかを思い出させる、70年代~80年代風の音楽だと思った。

次に良いと思ったのは、この映画は"恐怖に対するあこがれ"みたいなものを感覚的に感じさせてくれる映画であったということ。
一番最初にそう感じたシーンは、主人公の女性が車の中で寝そべって、地面に生えている花(雑草?)を手で撫でているシーン。
こういったシーンのおかげで、トータルでみると、この映画はホラーでありながら、都市伝説的な恐怖に対する、憧れみたいなものを感じさせる映画だったように感じた。
別のホラー映画の感想でも書いたんですけど、
ホラーとファンタジーはとても似てると思っているし、
この映画みたいに、ホラーでありながら、ファンタジーの1面が感じれる映画がとても好きです。
後、映像的には、都市と郊外の間の街並みがすごくよかった。(ここにすごくよかった。というのは悪趣味なんですがw)

この映画、性交渉によって感染する"何か"を描いています。
この"何か"は明らかに架空のものだけど、
でも一方で現実世界でも、この"何か"にすごく似てるものがあると思う。だから、この映画で描かれた恐怖は、実は現実世界にも存在してる。。
と考えたときに、この映画は少し教訓めいた映画だととらえることができるんじゃないかな。
この映画のストーリーとしての一番の良さは、その部分だと思いました。