「それ」は「あれ」したらうつるとか、「それ」は「あれ」や「これ」やと姿を変えて迫ってくるとか、「それ」には色んな解釈ができてしまうとかのオリジナルすぎる内容に雰囲気重視の安くない撮り方も相まって斬新なのだが、「それ」とか「あれ」のような抽象的な事柄が多いこともあって不鮮明な印象でホラー映画としての「恐怖」は芯を食ってないような。
低予算ながらもロバート・カーツマン呼んだりして、それなりにドキッとしたりとするが。
それよりも「白痴」の登場人物に似てるとか言われるナヨっとした兄ちゃん目線で、大学休んで大勢でドライブして別荘いったり、大勢で雑魚寝して床で寝つつ、郊外のプールに忍び込んだりしつつ、昔から好きだった彼女の絶体絶命の危機を利用してちゃっかりにじ寄ろうとする青春ダラダラムービーとしての側面がおもしろかった。
SEXがもれなく人助けって滅多にないオプションじゃないですか。
この監督はホラーというよりも青春物を色んなジャンルに入れ込んでこれから色々見せてくれるのかな。
劇中で流れる「宇宙からの暗殺者」や「金星怪獣の襲撃」が猛烈にアホそうなので観てみたい。
