<性病ホラーという新たなジャンル>
近年のホラー映画の中でも結構良いと思いました。
デカい音でビビらせるだけのクソホラー映画が多い中、この映画には視覚的に怖いと思えるシーンがいくつもありました。それらのシーンは、ぶっちゃけそれほど怖くはないんですけど、でも音でビビらせるだけのチープな演出よりはマシです。印象に残ったシーンも多いです。
アイデアも斬新で好きです。
主人公の女の子のジェイは、恋人のヒューとセックスしたことをきっかけに、正体不明の“それ”に追われることになります。
性的欲求と本能的感情の融合は実に見事なものでした。
また、この映画は主人公のジェイの目線で進むので、彼女が感じている恐怖や緊張感が直に伝わってきます。映画の中のキャラクターと視聴者が同じ視点に立てるというのはすごくいいなと思いました。
好きじゃなかった点は、音でビビらせるだけの演出が数回あったというところです。
たった2、3回だから気にするほどではないんですけど、でも視覚的に怖いシーンと比べると少し弱いかなと思いました。
最後に、近年劣化が進むホラー映画の中でも、特に異質で面白い映画だと思いますので、観ることを強くおすすめします。
