性行為をするとキャリアも変わる。"それ"がゆっくりと歩いて追いかけてくるようになる。移動手段は歩きのみで、頭はまあまあ良い。どこにいても必ず追いかけてくる。
この斬新なワンアイディアを全く別の青春ストーリーと結びつけてしまうのがこの監督の面白いところです。最近公開のアンダーザシルバーレイクもそうなんですが、複数のジャンルがごちゃっと入っていてこれがカオスではなくなんだか境界面が揺らぐような混ざり合いをしている。
恐怖感はじわじわ。普通に歩いている人との見分けがほとんどつかないところが怖いところで、今までにないスリルが気持ちいい。(一番びっくりしたのは一番安易なボールが窓にバン)
青春ストーリーとして秀逸かというと、こちらはわりとチープな感じは否めませんでした。とはいえ、低予算で作り上げたにも関わらず完成度は高く、かつアメリカ映画らしいドタバタホラーじゃないところはポイント高いです。
唸ったのは物理攻撃が効くところですね。ドタバタがない分物理で応戦できちゃう。
最後のプールの赤モヤはなんなんでしょうね?なんのメタファーなのだろうか思案中です。
ラストのあの終わり方はとてもよかったです。ただ、制作者側からの回答であって解答ではないよ、ということなのでしょうか。