このレビューはネタバレを含みます
すごく新しさを感じるホラー、めちゃ最高です。
とにかくカメラワークがすごい。
むやみにズームしたり、カメラを振ったりしないんですよね。
人間サイドの顔を映したら同じ角度、大きさで映し続けるし、追いかけてくる何かを映すときも景色の中に自然と入り込んでくるようにしてる。それがとにかく怖い。
しかも、最初に『ごく普通の景色の奥の方からゆっくりと現れる』っていうのをやるから、そこから先奥行きのあるシーンの時にいつでてくるかわからないっていう恐怖が観客にもついて回るんですよね。
斬新なカメラワークで順当なホラー映画の怖がらせ方をする…ってもう最高～！！！
結局は正体不明のままで悪魔や幽霊退治ものみたいにはすっきり終わらないんですけど、普遍的な怖さって『理不尽』や『理解不能』ってところだと思うので、退治できたかわからない終わり方もホラー映画らしさが際立ってていい…最高…。
なんでこんな設定で作ったんだろう？と思って調べたら監督自身が幼少期から繰り返し見ていた夢が元ネタらしくて、それもまた普遍的でいいですよね。
やっぱり幽霊とか悪魔とか文化的な要素が絡むと万人を怖がらすことは難しいですし。
公開時に映画館で観ればよかった～～～！！った心底思えた映画でした！最高！！
