ひこくろ

弱虫ペダル Re:ROADのひこくろのレビュー・感想・評価

弱虫ペダル Re:ROAD(2015年製作の映画)
4.1
前作の「Re:RIDE」とセットの作品で、タイトルは違うものの後編といった感じ。
これまでの振り返りとかもないので、前作を観ていないとかなり戸惑うだろうなと思った。
ただ、前作さえ観ていれば、テレビシリーズを見ていなくても、相当に面白い。

スピード感、迫力、レースでの駆け引きなどの良さは、前作と変わらず、まるで実際のレースを見ているかのような興奮を覚える。
それでいて、インターハイの最終日を描いたこの映画では、レースの意味合いがまったく違ってくるのがじつにいい。

出てくる全員が個人の結果など無視して、ただチームの優勝のためだけに全力を注ぐ。
「勝つこと」だけを目指して仲間のために戦い抜く。
余力を残してはいられない。全力を出し切った選手は続々と退場し、後を仲間に託す。
友情、いや、仲間への思いが、現実に目に見える形で結果として現れるのだ。
これには熱くなった。
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