ネギの子供

お盆の弟のネギの子供のレビュー・感想・評価

お盆の弟(2015年製作の映画)
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がんで手術したばかりの兄貴のこと、別居中の妻のこと、日の目を見ない映画のこと、騙しているいい感じの恋人候補のこと、腐れ縁の友人のこと。半径5mの生活しか描かれないし、特に映画としてうまくまとまってるとも言えないんだけど、よくわからん味わいがある。

大崎章監督は前作「キャッチボール屋」もそうだけど、魅力を説明するのが難しい映画を作る。「オフビート」とくくるのはなんか違う……。微妙に笑えるけど別にコメディを志向してる訳でもない。

とことんダメだけど、自己肯定感の高い主人公の造形が好きなのかな。なんかいいことあった日に楽しそうにピアノ弾いてる光石研、それをうれしそうに眺める渋川清彦が並んで映るシーンがいい。