予想してたのとだいぶ違う。
同じ監督のあの「長江哀歌」は、実はかなり激しい寝落ちをしてしまい、内容を全く覚えていない(・・;)
これも牧歌的な大陸的なテンポで来られたら、起きてられるかなって心配だったけど、
意外にもストーリーの展開は三時代を繋ぐ
ただ、この三時代、三場面の均等性があまりにもない。
全て違う映画を見せられている気もしてしまう。場面ごとのばらつきが大き過ぎて、一本の映画としでの完成度を下げている。
第1部、あれ?日本の青春映画?三人の男女の恋仲を割とそのままえがいている。
えっ、?どこが「山河」?
って、思ってしまうくらいの空気。この場面では強引なジンシェンもどこか可愛い。
勝手に大泉洋を当てはめてみる😊
「1人を取ると1人は去る」恋愛の定説
20世紀が終わる直前の中国の地方都市の感じがよく出ている。
第2部 犬の使い方が上手い。あれから14年
この映画で出来のよいパート!
3人の人生が「中国のその間の歩み」とも重なる。
経済的に成功したジンシェン【大泉洋!】
恋に破れ、故郷を離れ、家庭は持っているが、病に侵されているリャン。
経済的な成長の蚊帳の外に置かれている。
そして、ジンシェンとの間に子供を授かったタオだが、、、
戻って来たリャン、また3人のドラマかと思いきや、ここでは一気にタオに焦点が当たる。
成金の大泉洋!😊の恩恵も受けながらも、そことは距離を置き、古き良きものも守りながら、でも、心は荒んでいるタオ。
現実を受け入れきれない中国を表しているようだ。
タオはある人物と数日間を過ごすのだが、ここが映画の最大の盛り上がり!
タオが痛ましい!
そして、第3部、さらに10数年が経っている。
2部の余韻があり、この流れでいくのかと思いきや、ある登場人物の挿入が裏目に。
雑味が入り、第2部からの流れ、
つまり「時の流れは大河の如し」の空気感にのめり込めない。
ラストも無理やり?いや、何?みたいな終わり方。
いい場面、いい流れ、いい視点があったのに、せめて第3部さえしっかりしてしていれば。
終わらせ方は大切ですなあ〜