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知らない、ふたりのabokadoのネタバレレビュー・内容・結末

知らない、ふたり(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

4のところサンスにより加点0、5。今泉監督のデビューはこれと決めていた。
めちゃくちゃに良かったなぁ!ハマった。それぞれの片想いというテーマで恋愛群像劇になっているんだけど、ふとした時に繋がる。いくえみ綾さんの清く柔く(漫画)のような心地よい人と人の繋がりを感じた。

誰かが誰かを好きでその誰かはまた誰かを好きでその想いは届かないけど自分の好きな人が幸せになれればそれで良いという、みんながみんな相手の幸せを願っているという、悪い言葉で表現すると『偽善者』みたいな形でも成り立ちあざとさを感じないのは観せる側の手腕でしょうか。

ストーカーをストーカーしたり自分の好きな女の子を『しつこい女』と言ったり2人とも好きだ。と言ったり案外これわかるわかる的になるのでは。(ストーカーできる距離が羨ましい)
あの会話はナチュラルでかつたまに冷や冷やするものがあって大いに笑わせていただいた。
ツボをつくのが上手いんだなぁ。
なんでも相手に伝えるのが最善ではないという考えは日本人的であり、相手に相手が居ようとそれは関係ないです。というのが他国の考え方なのだろうか。

この物語で唯一最後まで好意を言葉に表さない人物がいる。その人物は過去に囚われていて好意を口にするのもおこがましい、自分に幸せになる権利はないと決めつけ毎日同じルーティンで生きている。
ここからは完全憶測だけど、観る側は完全にレオンはソナをと思ったけど彼は過去の清算を少しでもする為に最悪の出会い方をした彼女の幸せを見守っていただけなのではないか?ソナとレオンの会話に青柳文子が出てきてそこで、ん?と感じた。そして前を向いた彼がソナに会いに行き彼女に言った言葉で割と確信したのである。
結局両思いだったんかい!知らないふたりってそこにも掛かっていたのか。と思った。
人の想いって本当にわからない。

そしてサンスに落ちた。あれ、やばいでしょう。優しさ。
そしてサンスの様に後悔しないよう生きたいので韓国人ではないが自分の今の壁ある現在の状況も頑張りたい。
はたして自分の『こうい』は『こい』になるのでしょうか(言いたいだけ)

最後にこれだけ、もっと前半とか若かったら韓国人と一度でいいからお付き合いしたかった、そんくらい好きなので新大久保歩くときは興奮マックスです。
あ〜今泉監督良い
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