このレビューはネタバレを含みます
今泉監督の作品は7年くらい前に見たことがあって、そのときは自然にみせようという意図が逆にひっかかる感じとか、色々苦手な印象だった。
でも最近各所で良い評判を聞いたりしてたので、期待して見てみました。
まず、今泉監督はホンサンス、ウディアレンに似てるか問題について。
公式サイトにもホンサンス、ウディアレン好きは必見、みたいなコメントもありましたが、
個人的には多少共通点はあるかもしれないけど、似てないと思う。
でも今泉監督が悪いとかそういう意味ではないです。
今泉監督には今泉監督の色があって、それはそれで良いと思いました。
それらの監督との比較とは別に一つの作品としてみたときの感想としては、
面白いところもあるし、演出とかもうまくなってる。
でももっと色々そぎ落としてくれたらな、と思った。
終盤のあの展開いるのかな?とかあそこは語りすぎじゃないかな、とか少なからず不満が残りました。
あと辛酸なめ子が公式のコメントで、LINEとかSNS全盛の時代に人の後をつける、手紙を書くなどといったアプローチが新鮮で…みたいな事を書いてたけど、
多分逆じゃないかな?
変にホンサンスぽくするよりLINEとかSNSとかも盛り込んだ方が今泉監督は面白いものを作れる気がする。これからに期待します。
(今泉監督がホンサンスに似てるとあまりに言われるのでやけっぱちでわざとホンサンス風味にしてる、って可能性もあるけど、その辺はインタビューとか読んでないからわからない…)