メガネボウズ

知らない、ふたりのメガネボウズのレビュー・感想・評価

知らない、ふたり(2016年製作の映画)
4.0
ありそうでないくらいが、映画としては丁度良いと思う。「流石にそれはバレるやろ」的なコミカルな演出もあるけれど、それ今泉監督らしくて良いと思う。
筋の最後は好感が持てる。希望的で良いと思う。

音楽の使い方が今までと少し変わってた気がする。鳴るところと、鳴らないところがあるのは好きだったが、メリハリがあることで、音楽が少し強いと感じた箇所がいくつかあった。

役者さんはともかく、木南晴夏さんが良かった。個人的好みも相まって、強がりで健気な女性を演じさせたらドンピシャと思う。芹澤さんとの掛け合いのシーンでは、思わず抱きしめたいと思わされるくらい魅力的だった。
あと、韓国語の発音に全く違和感がない(元々話せる方です)。言語が設定とちぐはぐだと没入感が一気に抜けるため、その点はキャスティングが絶妙だと感じた。
同じく、韓英恵さんもキャスティングが良い。存じ上げなかったで、韓国の女優さんだと思ってた。日本語上手で綺麗な方だなって(笑)

芹澤興人さんは相変わらず、ダメだけど憎めない男の演技が最高。掛け合いのシーンの最後。あの感じ出せる俳優さんは中々みないし、許容する監督や、現場やスタッフの雰囲気、間とか色々奇跡の記録と思う。

他の方良かったと思うが、良くも悪くもこの2人の印象が強すぎてメインが霞んでしまうくらい。よかった。