Emma

orangeのEmmaのレビュー・感想・評価

orange(2015年製作の映画)
2.5
原作ファンとして映画はやはり原作には敵わないという事を感じた作品、でも山崎賢人くんはすごく翔のイメージに合ってるなあと個人的には思いました。

映画ってストーリーに気を取られてしばらく経つと役の名前を忘れちゃうこと多いけど、本作は原作でも然り、互いの名前を何度も何度も呼ぶ描写が多くて。キャラクターたちの絆がとっても強い作品です。その絆は1つの悲しみによって一層強くなってるとも思うんだけど。

さてさて、原作で号泣して、映画にも期待していましたが初っ端からびっくりしてしまったツッコミポイントが土屋太鳳ちゃんの『声』。これから見る人に先入観を持たずに見て欲しいので、あまり言いたくはないのですが、おいおい、どうしたんその声!!!と。途中からは太鳳ちゃんが「翔!」って叫ぶたびに声を上げて笑っておりました…ごめんね、太鳳ちゃん…笑

Twitterでも同じような声がチラホラあり、なかには、「ストロボエッジで仁奈子演じた『120分、甘い声で喋ってたら観る方は疲れるだろうから』って声の演技も大事にした有村架純ちゃんを見習って欲しい……」なんて声も。

土屋太鳳ちゃんは個人的に好きですが、この点に関しては同意せざるを得ません。どうしたの?って目が点になるような裏声。彼女なりに奥手でまっすぐな菜穂を演じたのでしょうが、原作の菜穂は周りの女の子からも好かれるようなタイプなので、あざとさを感じる声の演技は頂けないなあと思いました。

その他にツッコミポイントがあります。
まず、アズと貴子が仲良すぎて、菜穂がこの二人と一緒に居る構図がナチュラルに見えないこと。原作ではもっとバランスが取れてたはず。太鳳ちゃんの裏声演技も相まって、現実世界だったら、アズと貴子が裏で菜穂のこと悪口言ってんだろうなあっていう希薄な関係性にしか見えなかった。原作では全然そんなことないんです。そこが残念でした。

それと、萩田はもっと愛すべきシュールキャラなのに、映画だと貴子の「萩田、黙って!」とか1つ1つのリアクションが辛辣で、なんだか仲良く見えない、ただの虐げられてる空気読めないやつみたいになってる…と残念に思いました。

リレーのメンバーに立候補するシーンも、なんであんなに皆で翔を見つめるの?わざとらしいでしょ笑。さすがに見ててくさっ!て笑っちゃったわ。単純だからそのあとのリレーシーンはしっかり泣いたけど。

あとね、長くなってごめんなさい。
でもまだあるの!

あのさ、学園祭の花火、でかくない?笑
学園祭であんな規模の花火やらんでしょ。
あと、最後に道路の真ん中でみんなで抱き合うのやめない?全員死ぬでしょ。笑

以上、オレンジはつっこみどころもありましたが多分わたしが高校生とかキャラと同世代の時に見てたらもっと、もっと実写版も感動できたんだろうなあと思います。

決してけなすつもりはなかったですが、ややツッコミポイントに長けた作品でしたので、本音で書きました!長くなりすみません!

ただ、フォローではないですが原作は本当に本当におすすめです。そして、映画も最後のラストシーンが、とっても綺麗ですよ。漫画から抜け出したかのような忠実な表現に胸を打たれました。ロケ地の松本市にも興味が湧きました!
Emma

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