まっどまっくすこーじ

ワイルド・スピード ICE BREAKのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

4.4
いまやブロックバスターシリーズの代表作みたいになっちゃったワイスピシリーズ。

シリーズもここまでくると、最初とは全然違うテイストの映画になってしまっております。

だいたい、最初はチンピラと大差なかったドムが段々と伝説の男みたいになってきて、前作ではイギリス最強と言われるデッカードと格闘して勝っちゃうくらいに強くなるなんて、ドムからリックドムへの進化を遥かに超えていきなりジオングになっちゃった感じですよ。
(ガンダムにご興味のない方には訳のわからない例えでごめんなさい…(;^_^A)

とにかく、ドムだけでなく、ファミリー全員がそれぞれ特殊工作員みたいなスキルを手にしているし、ホブスに至ってはもはや超人かっ!! ていうくらいになっちゃって、もはや何の映画だか分からない…(^^;)))

とは言ってもやっぱりストレートに面白いっちゃあ面白い!!!(≧∇≦)
カーアクションも超ド派手なのは相変わらずで楽しい~♪
でも今回は人が運転する車よりも≪ゾンビカー≫が面白かった~!!!
そして潜水艦もどんぶらこ~!!(*^^*)


プロットとしては、「ドムがまさかのファミリー裏切り!?」というのを軸にして、女性テロリストの策謀にファミリーの絆で立ち向かうという、ちゃんと作れば間違いなく面白い鉄板のドラマ。

勿論、大筋はちゃんと作ってあるので、「おいおい…」という突っ込みも含めて概ね楽しい136分間でありました。
(アクション映画にしては長ぇ~…(^^;))) でも前作の「スカイミッション」より2分短いぞ!!(笑))

しかし細かい部分には不満が多いです。
脚本のツメが甘い気がします。
期待のハードルを跳べたり倒したり、という感じで展開していきます。

私的に本作に対しては、本音を言えば正直、ブライアンのいないワイスピを楽しむことが出来るのかどうか不安だったんですよ…

本作では名前だけは話の中で出てくるけど、やはり姿が見えないのは寂しい…

しかし、ポール・ウォーカーの代表作シリーズを最後まで追いかけることが彼をリスペクトすることにもなると思うので、シリーズを最後まで見届けたいと思います。

出来れば最後の完結編(2021年公開予定の10作目)になったら、なんとか最新の技術を駆使してブライアンを最後の最後に登場させてほしいなぁ…

しんみりしても仕方ないので、このあとは爆走レビューでイッてみよう~!!!

ということでこれから先はネタバレバリバリの突っ込み独り言ですので、まだご覧になられてない方はご注意下さいませ~!!(*´ω`*)


↓↓↓↓↓ネタバレ注意!!↓↓↓↓↓



いやぁ~結局、このシリーズはドムを演じるヴィン・ディーゼルがプロデュースも手掛けるようになって(「MAX」以降)からは、同じヴィンの演じるキャラである「xXx ≪トリプルX≫」のザンダー・ケイジとドムが被っちゃってるから、「xXx」が作られなくなってた間はザンダーの代わりにドムを観とけば良かったんだけど、つい3ヶ月前くらいに「トリプルX:再起動」が公開されて、ザンダーが復活しちゃったからもうドムのキャラがワケわからん…(笑)

さらにドムの立ち位置としてもワケわからん部分があるのですが後述にて。

でもヴィン・ディーゼルの演技としては、本作のドムはファーストの時のような目ヂカラもあり、≪xXx≫のザンダーと甲乙つけがたいものがありました。
まあ、私的にはヴィン・ディーゼルといえば「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のグルートですが…(笑)

そんでもって、ワイスピはついにドム&ホブス&デッカードによる、3大ハゲスターが仕切る野獣系≪ワイルド≫高速展開≪スピード≫格闘&銃撃バトル映画になってしまいましたね!!!(≧∇≦)

ホブスを演じるドウェイン・ジョンソンがもう痛々しいほどの脳筋キャラになってしまって、前作までの冷静さも合わせ持つ落ち着いたキャラはどこに…(´д`|||)
でも、こっちのほうが≪ロック様!!≫という感じですけどね!!
それにしてもアレを素手で…って、アナタはマーベルかDCにスカウトされたいのですか?(;^_^A

デッカードを演じるジェイソン・ステイサムは本作で一番美味しいところを持ってっちゃってる感じですね(^o^;)
今回はもう仲間になっちゃうなんて、前作を観たあとに予想はしていたけど、ちと短絡的過ぎないかい?(;^_^A

さっき書いたドムの立ち位置としても、前作で(というか「トウキョウドリフト」で既に…あ、「ユーロ・ミッション」の最後でも…)仲間のハンをデッカードに殺されているんですよ?(*゜Q゜*)
それなのに、いくら互いに≪世話になった≫とはいえ、みんなで一緒にご飯食べる時に呼んじゃうなんて…
ハンやジゼルが可哀想~…(ToT)

でもステイサムはやっぱり面白い~♪(≧∇≦)
次作も期待してしまいます!!
ルーク・エヴァンズとの兄弟コンビで暴れまくってもらいたいものです♪
その兄弟をコントロールするためにも、ヘレン・ミレンにまた出てきてほしいなぁ~♪

そして本作からのヴィラン(敵役)となるサイファーを演じるのはシャーリーズ・セロン!!!
いつ見てもクールなお姉さまですよねぇ~♪(*´∇`*)
ラスト三部作は彼女がずっと敵なのか、それとも裏で糸をひくラスボスが別にいるのか…?

個人的な願望としてはセロン姐さんにでっかいトラックでカーチェイスしてもらって、最後にラスボスとしてトム・ハーディが出てきてくれたら最高です!!
(…って、それじゃ違う映画になっちゃう…f(^^;)

でも、本作の原題は「The Fate of the Furious/Fast&Furious 8」。
≪ファスト&フューリアス=猛烈な勢い(またはハラハラドキドキ)≫

フューリアス… フュリオス…
フュリオサ…?(*゜Q゜*)
そうか!!!それでセロン姐さんなのか…(;゜∇゜)

という妄想は置いといて、とにかくヴィランのスケールもデカくなりそうです♪

そして、前述のように最後にブライアンがちょっとでもいいから出てきてくれたら…(´・c_・`)

今回からミスター・ノーバディ(カート・ラッセルもレギュラーになってくれて嬉しい~♪)の部下のリトル・ノーバディが出てくるけど、ブライアンの代わりには100億年早えよ!!

リトルを演じるスコット・イーストウッドはあの人の息子だけど、斜め30゚から見ると似ているかも…
それにしてもあまり存在感がなくて、お父さんとはオーラが大違いです…
「スーサイド・スクワッド」でもキャラが引っ込んじゃってたし…
次は「パシフィック・リム」の続編に出るらしいですが、もっと頑張ってほしいなぁ…(^^;)))


そんなこんなで、作品の完成度からすると前作の「スカイ・ミッション」のほうが私的には好きなので、それより星は下がりますがそれでも娯楽映画としての肝である≪愉しさ≫はそれなりに高い作品だと思います。

本作は公開初日に弟のTakaと一緒に観に行ったのですが、劇場のあるモールの駐車場に、普段は見掛けない走り屋の車がたくさん停まっていたし、劇場でも私の隣に座っていた二人組の男性が「やっぱりワイスピは観ちゃうよなぁ~♪」というようなことを話していたし、このシリーズはやはり車好きには特別なんだなぁ…と改めて感じました。

そうそう、今回はIMAX3Dでの鑑賞でしたが、IMAXのあのカウントダウンがワイスピスペシャルヴァージョンになっていてテンションを上げてくれましたよ♪(*^^*)

ブライアンはいないけれど、3大ハゲスターによる、≪猛烈な勢いの≫アクションをご堪能下さいませ~!!(*´ω`*)