吉田康平

ワイルド・スピード ICE BREAKの吉田康平のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ最終章の三部作の第1作目になります。またポール・ウォーカーがいなくなって最初の作品でもあります。

キューバ・ハバナでハネムーン代わりのバカンスをレティと楽しんでいたドミニクはラルドから車を賭けたレースを挑まれ、最終的に車を炎上の末に海に沈没させることになるものの勝利と敬意を得ます。それから暫く経ったある日、ドミニクはサイファーと名乗る女性と出会い、彼女から自分の部下になるよう申し込まれます。最初応じる気はないドミニクでしたが、彼女にスマートフォンの「ある写真」を見せられると表情が一変します。
一方で、娘のサッカーチームの監督をしていたホブスにも外交保安部から、ドイツ・ベルリンの反体制派の武器商人たちによって奪われた大量破壊兵器とみなされる電磁パルス砲を独力で取り戻す極秘任務が入ります。すぐさまホブスはドミニクたち「ファミリー」を招集し、ベルリンの敵のアジトに乗り込みます。作戦は成功し、電磁パルス砲を手に入れたが、レティがドミニクの不穏の様子に気づき、解散直後ドミニクはホブスを攻撃したうえで電磁パルス砲を持ち去ってサイファーのもとへ逃走します。
攻撃を受けたホブスは現地警察に身柄を確保され、「兵器強奪の犯人」として即座にアメリカの刑務所に送られます。刑務所前に現れたミスター・ノーバディから新しい仕事と引き換えに釈放を持ちかけられるが、権力に縛られたくないホブスは刑務所行きを選びます。彼が収監される房の向かい側にはかつての宿敵デッカードが待ち構えていました。ホブスとデッカードが言い合いをしていると、ノーバディの前以ての計画によりすべての囚人部屋の扉が解除されて大混乱となる中で2人は外へと脱出、ノーバディは2人を自身の作戦基地「ノーウェアー」へと連行。同じくしてレティら「ファミリー」も彼に保護されていました。ノーバディは「ファミリー」が危険リストの上位入りしていることを告げたうえで「ドミニクはサイバーテロリストのサイファーと組んでいる」と明かし、デッカードを加えた「ファミリー」は「2人の追跡及びドミニクの確保」の任務を与えられます。さっそくラムジーが作成した監視プログラム「ゴッド・アイ」でドミニクの居場所を特定しますが、その現在の居場所が「ノーウェアー」と判明した直後にドミニクとサイファーが襲撃。脳震盪を起こすグレネードで一同を麻痺させて「ゴッド・アイ」を奪っていきます。去り際にサイファーはレティの前でドミニクにキスし、親密な関係であることを見せつけます。レティはショックを受けながらも、ブライアンがいればと呟いたローマンに対しブライアンとミアを二度と巻き込むわけにはいかないと告げます。
ドミニクがサイファーの計画に従わなければならない理由、それはかつての恋人エレナと、彼女との間に出来た息子を人質に取られていたからでした。そしてサイファーから対抗策を封じられたドミニクは自らの選択肢がないことを述べると十字架をエレナと息子の幽閉されている牢獄に引っ掛けます。
一方で、「ファミリー」はサイファーらが「ゴーストフライト」を用いて移動していること、サイファーの次の計画が、ニューヨークで行なわれることを掴みます。その後、ニューヨークに渡った「ファミリー」は魚市場の裏にある新基地に向かいます。そこでホブスとデッカードは、もし生まれる時代が違えば一緒に戦えたのかもしれないと話し合います。
任務を任されたドミニクはニューヨークに潜伏すると、突如エンジンの調子を見たいと告げ、サイファーは5分の猶予を与えたうえでそれを許します。その猶予の間にドミニクはデッカード、オーウェンの母親であるマクダレーンに対し協力を要請します。要請から戻ったドミニクはロシア国防大臣の車列に向かい、一方サイファーは部下に命じて車列の半径3㎞以内の車をクラッキングさせたうえで車列に突っ込ませて警護車両の排除と大臣の乗る車両の足止めを図ります。そしてドミニクは核ミサイルの発射コードを渡すよう大臣を脅し、コードを入手します。だがその後、警察無線を聞きドミニクが動き出したことを悟った「ファミリー」がドミニクの前に立ちはだかります。
先走ってリトル・ノーバディが罠に引っかかったすきをついてドミニクが脱するとファミリーらも追いかけるが、またもや先走ったリトルが崩された工事の足場に足止めされます。それでも他の「ファミリー」はドミニクに追いつきドミニクの車両にケーブルを張り引っ張るも、高馬力の車両と機転を利かせてドミニクは脱出、それでもデッカードはドミニクを追うが、ホブスの目の前でドミニクに撃たれてしまいます。その後、ドミニクが自分のことを愛していることから撃たないことを確信しているレティがケースを奪うもサイファーの部下であるローズが彼女に銃口を突き付けたことでローズの手にケースはわたります。
基地に戻ったファミリーはデッカードが助からなかったことを知り、ホブスは悔しさを露にします。その後、「ファミリー」はサイファーがオーウェンやジャカンディと繋がっておりドミニクが彼女の仕事を二度つぶしたこと、次の計画がウラドビンで行われることを掴みます。
一方でドミニクはニューヨークでの一件をサイファーから問われ、目の前でエレナを殺されてしまいます。その後、サイファーは自分の望みが「支配力」であること、自分に逆らえばその国は痛い目に合うことをドミニクに告げるが、息子の存在がなければ無事では済ませていないとドミニクから返されます。
ウラドビンに渡ったドミニクは、アイス・チャージャーを駆け、ベルリンでホブスから奪った電磁パルスを駆使しながら武装勢力の基地に侵入して潜水艦を乗っ取り、それを終えると攻撃を受けながらも基地から脱出しローズと合流します。一方で潜水艦の乗っ取りに気づいた「ファミリー」は潜水艦を止めるために基地に侵入し、ホブスとレティが武装勢力を、リトル・ノーバディとローマン、テズが潜水艦に乗り込んでチップの奪還を、ラムジーの手で潜水艦の制御を図るもサイファーから制御不能にされるもリトル・ノーバディがチップを抜きミサイル発射を防ぎます。それから「ファミリー」は武装勢力に追われながらもそれを退けつつゲートに向かいます。
ローズと合流したドミニクは車を発進させようとするも見抜かれ「ファミリー」を始末されそうになるも、機転で阻止した後にローズを殺害してエレナの敵を討ち、「ファミリー」と合流します。これを機にサイファーが魚雷を発射するもホブスの手で逸らされるが、今度は潜水艦が浮上し武装勢力を巻き沿えにしながら「ファミリー」に迫ります。それでも何とか脱しドミニクからハネムーンを邪魔したお前の負けだと言われるが、熱誘導ミサイルを発射します。ドミニクがロケットブースターを作動させてミサイルを誘導させて潜水艦の方に向かいミサイルを潜水艦に命中させます。激しい爆風がドミニクを襲いますが「ファミリー」の手で守られたのでした。
一方で、マクダレーンとドミニク、テゴ、サントス、ラルドの協力により死を偽装していたデッカードがオーウェンと共にサイファーの飛行機に侵入し、デッカードはサイファーの部下らを退けながらドミニクの息子を救出します。そしてデッカードはサイファーのもとに辿り着くが、サイファーはパラシュートで脱出します。
ニューヨークに戻った「ファミリー」はバーベキューをしていました。テズとローマンはラムジーにアプローチをかけるもフルネームが分かった方にすると軽くいなされます。ホブスはその気になれば復職も可能であることをリトル・ノーバディから告げられますが、16年間勤めあげてきたDSSの職を休み娘との時間を過ごすことを決意します。そしてドミニクは「ファミリー」の他の面子に息子を紹介するとともに彼に「ブライアン」と名付けたのでした。

どこかでドムは寝返るんじゃないかと思ったらやっぱり寝返りました。それにジェイソン・ステイサムが殺される映画があるんだなあと思ったらやっぱり生きていましたね。あと女性の敵役のほうが振り切って悪く見えますね(笑)
この「ファミリー」は永遠に続いていくと思います。次回作は2年後とのこと。とても楽しみです。
吉田康平

吉田康平