あすとろ

ワイルド・スピード ICE BREAKのあすとろのレビュー・感想・評価

4.1
ICE(アイス)のように崩れたファミリーを、走りのACE(エース)達が取り戻す。

長い逃亡生活と史上最悪の敵との戦いを終え、束の間の何気ない日常を楽しんでいたドミニク、レティ達の“ファミリー“、だがある日ファミリーの大黒柱であり家族を信じるはずのドミニクがファミリーを裏切る。
一番の信頼を置く家族の裏切り、そしてその裏切りにハメられ投獄の身となったホブス、全員の想いは一つ、“ドミニク”を取り戻すこと。
このファミリー崩壊の危機に“ある因縁の人物”をも巻き込み次第に、家族の崩壊から世界の崩壊へと進む壮大なバトルへと発展する…というストーリー

もう本当感服です!
シリーズ史上ド派手なぶっ飛びカーアクション大作で、まるで幼少期に車のおもちゃで遊んでた内容と発想力をそっくりそのまま再現したような映像を魅せてくれて満足しました笑

もはや「初期の設定どこ行った?」というような感じですが本作は4作目の『ワイルド・スピード MAX』からテイストが強くなった“家族”のテーマにより強く焦点を当てていて、過去のシリーズよりも擬似家族の絆を描いていると感じました。
スピンオフである『スーパーコンボ』でも描いていましたが「家族を倒せるのは家族だけ、だが家族を救えるのも家族だけ」というような考え方は非常に良かったです。
今までのシリーズあってこそ、この思考から来る言動に深みが出ていましたし、本作は割と過去作と比べキャラの心情描写や人間ドラマシーンが結構多く「全編ド派手なカーアクションが好き!」と思ってる方には少しかったるく感じるかもしれないです、意外と2時間20分もありますし。。。

ですがその分カーアクションシーンはド派手にバカをやってるなぁ〜という感じで、「何食ったらそんな発想生まれるんだ?」みたいなシーン連発で笑ってしまいましたw
流石にどんだけ考えても「ファミリーvsハッキングしたゾンビカー」とか「車vs潜水艦」って構図はそうそう思いつかないですよ笑
でもその“バカのやり方”もさることながら、しっかり“ワイルドスピード”で初っ端のドラッグレースシーンから始まる感じはどこか初期ワイスピの踏襲にも思えましたし、案外序盤のシーンが後に響いてきたりと小粋な展開もあります。

ただ1つ気になった点として「ローマンってこんなにアホだったっけ…?」となった所
スカイミッションの時のローマンがどんな感じだったのかあんまり覚えてないんですけど、こんなに悪態ついてたっけ?となるくらい少しだけ違和感はありました。
内容が内容なだけにアクセントとして笑いを挟む立ち回りにしたのかもしれないのですが、ちょっと浮いてるように思ってしまいました、もっと控えめでも良かった気はします。

過去作を観た人は確実に前作よりも楽しめるのはお約束しますが、シリーズを観たことなく「車にそんなに興味ないな…」という人でも「車は無限大の可能性を秘めてるんだ!」という製作陣の“熱意”を感じて車やワイスピシリーズに興味を持つこと間違いなし!
次回作が公開延期になったのでこれを機にワイスピシリーズを追いかけてみては如何でしょうか?
オススメです!是非ご覧あれ!
あすとろ

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