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マネー・ショート 華麗なる大逆転のRenkonのレビュー・感想・評価

3.8
「史実」というより「告発」
世の中頭の良い人たちが作った制度や商品が沢山ある訳で、それらが崩壊したとき泣きっ面を見るのは下層にいる我々庶民だということが今作を観るとよくわかる。

個人的にケッコー楽しめたのだが、少し予習しておいて良かったと心から思った。(何なら予習してもよくわからなかった)
そもそも「リーマンショックがなんなのか?」がわからないと、置いていかれること間違いなし。
それでも入浴中のマーゴットロビーやどっかの料理人がわかりやすくサブプライムローンの説明をしてくれるから安心だ。

今作を観るまでは「リーマンショックの裏側で大金を稼いだ男たちの大逆転ストーリー!」的な痛快感を味わえる作品かと思ったのだが、観終わった後には何とも後味悪いというか、改めてリーマンショックの惨さ、そして頭の良い人たちが今なお庶民を食いものにしようとしていることが描かれていた。

日本でも住宅ローンが随分組みやすくなってきた時代ではあるが(フラットを除けば証券化されていないのでこうはならないが)、それが本当に無理な支払いでは無いのかよく考えて購入した方がいいだろう。(余談)
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