あやか

マネー・ショート 華麗なる大逆転のあやかのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

金融に興味を持ち始めて手に取ったDVD
ちょうどリーマンショックから10年だったり自分の周りでお金の流れとかについて知りたいっていう興味があってすごく真剣にみた

リーマンショックやサブプライムモーゲジについてわかりやすく説明していたと思う。ちゃんと理解できてるか定かじゃないけど
ヘッジファンドの人たちにスポットライトを当てて彼らの行動を追っていくことで金融システムの歪みとかどこが穴でそこを重点的につけば儲けられるとかが今まで経済学の授業で見てきた第三者目線でリーマンブラザーズの破綻をメインに描いた話と違った目線からみれて格付け機関とかのジレンマとかストリッパーや移民がどう騙されたとかも観れたのが良かった、なんかリアルな感じがした、身近で起こりえることだって
特にマークがストリッパーにどんだけローンを持っているのかを聞くシーンがすごく好き。てか全体的にマークが持つ疑問とか探究心がすごく好きだった。少し懐疑主義すぎるところがあるのかもしれないしすべての歪みを正そうとすることでかえって自分に負担をかけているのかもしれない、(作中ではim happy when im unhappyって言ってる)けど自分が理解できないCDSとかについて繰り返し聞いたり自分の意見とか思ったことをストレートに言うのめっちゃかっこいいなって思うしそれくらい自分の信念ってか間違ってても自分が信じる意見だったりわからなかったらwhat the fuck is thatって聞ける熱心さ、わからないこと知らないことを恥とする暇もないくらいに探究心が強いのって憧れる
でもだからこそ、それをやってきたからこそ最後自分がCDOをシステムが破綻してる時に売って儲けるのに抵抗が見られた、自分もシステムの奴ら、自分の利益のためにこれまでにもバブルを大きくした人々と同じようにtake advantage of the systemするのが嫌な感じがした、けどやっぱり売ったとこを見るとなんだろ、ある種の正義感ってのは自分の利益とか自分のメリットになることには勝てないのだろうか、それかこの売りの行為はチームのことも考えてとかもあったのかも

実話であることがすごく面白く、興味をそそり、モデルとなった人たちのリアルライフを検索するまでにもなった
ただシステムの上で決められたルールでプレイするんじゃなくて彼らのようにどこに穴があるのか、どうやったらお金を増やせるのかを常に世界の動向を見ながら考えてプレイすることに楽しさがあるのかもしれない

あと、ヤンさんの「債券は経済が破綻した時に儲かる仕事、彼らは世界が不幸になった時に一番嬉しがるんだ」みたいな言葉を思い出した
あやか

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