アメリカで起きたリーマンショックによる世界経済の破綻を題材にした映画です。
邦題にある「華麗なる大逆転」なんてものはまったくありません。かなり広告がミスリードだった気がします。
金融や証券などの専門用語が多くでてきてかなり難しい作品ではありますが映画自体結構ポップに明るく描いていたのと観客側にその場その場でしっかり説明してくれていたので難しくはあったものの話がまったくわからないということはありませんでした。
カメラもハンドカメラで人物についていく写し方だったり第四の壁を越えてキャラが観客に話しかけてきたり豪華なカメオ出演だったり硬派なテーマでも観客を楽しませるための工夫が結構よかったです。
俳優の演技は豪華なだけあってかなり素晴らしく、主要キャラ4人もそれぞれ違った個性があっておもしろかったです。
ただラストがリーマンショックの被害を受けた人に考慮してかあまりスッキリしない違和感のある終わり方でそこだけが気になりました。
難しいテーマをハードルを下げて写してくれるのである程度の知識が増えながらも楽しめるいい作品です。