Kamiyo

マネー・ショート 華麗なる大逆転のKamiyoのレビュー・感想・評価

3.6
2015年”マネー・ショート 華麗なる大逆転”原題: The Big Short”
監督 アダム・マッケイ 他映画 ”バイス”
原作 マイケル・ルイス 他著作 ”マネ-ボ-ル”

リーマンショックを予見して大儲けした実話に基づく作品で、原題は「Big Short 」。ここで言うshort は金融用語で「空売り」のことだから「でっかい空売り」なのだが、「マネー・ショート」では金が足らないのかと思ってしまった。いいんでしょうか?この邦題。

サブプライム住宅ローン危機
① プライム 上部優良客(プライム層)
②サブプライム 信用リスクの大きい消費者。一般に中低所得者。
サブプライムローンは、通常の住宅ローンの審査には通らないような信用情報の低い人向けのローンである。
1.所得に対する借り入れが50パーセント以上
2.過去1年間に30日間の延滞が2回以上あった
3.過去5年以内に破産したもの

MBS...銀行が貸出した住宅ローンをまとめて証券化したもの。これにより銀行は住宅ローンは安定のものと思ってしまいます。
CDO...ローンを担保にして発行された商品。今回はサブプライムローンが組み込まれて担保にされて発行されました。

空売りCDS…市場で値下がる物しかわからないという時に何も無いまま株を売り決済する時に株を買い戻して利益を得る方法。
今回はCDSという空売りできる商品を1から作り住宅市場の値下がりを予測したという事になります。
CDS...毎月保険料を支払う事で問題が起きた時に保険料が支払われる契約。
彼ら4つグル-プの人物達はサブプライムローンが崩壊すると考えて銀行から大量のCDSを購入します。
しかし銀行はMBSが安定していると考えているため彼らをバカにします。
これが映画のポイント部分である

サブプライムローンは通常のローンを組めない様な信用力の低い人達に対して、ほとんど無審査で高利のローンを組ませました。 貸し手は当初から返済不能に陥ることを予想して、担保にとった住宅を転売することで債権を回収するつもりだったのですが。
2005年から2006年頃にピークを迎えた米国の住宅バブルが弾けた
2007年から住宅価格の下落により。 サブプライム証券で被った損失を挽回できなかった銀行やヘッジファンドが次々と破綻します。
以上は自分で wikにて調べた内容簡単にかきました

世の中は、100%で溢れてる。
果汁100%のフレッシュジュースに、北海道生乳100%のバターやチーズ。100%国産の杉を使用した積み木なんてものもある。
もし、これらのうち半分だけが本物で、後の半分はまがい物だとしたらどうなるだろうか。
恐らく作った人や企業は人としての扱いを受けないぐらいに、非難されるに違いない。
では、これが債権ならどうだろうか?格付けがAAAとされた債権のうち実は99%が、実はクソ(失礼)だとしたら…そして、人より少しだけ早く、その歪みに気付いた人がいたとしたら。
この話はそんな今世紀最大の詐欺である、サブプライムローンを舞台にした実話で

崩壊が来るのはわかっているので、最後まで重苦しい雰囲気が続く作品なのだが、最初の証券会社が倒産し崩壊の予測が当たったと浮かれ騒ぐ若者にブラッド・ピットが言う台詞が心に残る。「経済崩壊が起これば(我々は大儲けできるが)、たくさんの人たちが家を失い、職を失うんだ。浮かれるな!」と。副題にあるような「華麗なる大逆転」なんて内容ではありません。悪しからず。

物語についていけたのは豪華主演陣の演技の賜物でもある。
虚ろな眼で崖っぷちまで賭け続けるクリスチャン・ベール、
不誠実な業界にブチ切れっぱなしのスティーヴ・カレル、
守銭奴な言動と髪型がイラつくライアン・ゴスリング、
辣腕だが金融ビジネスの世界に疲弊して見えるブラピ。

なかなか難しいかった wikで調べて少しわかったような気しました
現在はインターネットが普及して、グローバル経済という
実体経済とは関係ないとろでお金が動いてる、アメリカのドル世界が続く限り、このよな事はまた起こりえるかも
現在もアメリカではコロナ証券みたいのが出ているよ アアア...

所詮はPC上での駆け引きなので、誰かの人生を
滅茶苦茶にしてるかもって実感が薄いのかね。それとも
自分も同じ立場だったら同じようになってしまうのかしら。
Kamiyo

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