地雷と分かっていながら、なぜか時折り無性に観たくなる人狼ゲーム系映画。
地雷と分かっていながら踏みに行く行為に、眉をひそめる方も少なくないと思います。
なぜ?好き好んで当たり屋行為なんかしてんのかと。
昔の偉い人がこんな事を言ってました。
『高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな』
そうなんです。我々からしてみればこういう事です。
『デカければデカい地雷の方が踏んだ時気持ちいいもんな』
高い壁を乗り越えた者にしか分からない気持ち良さがあるように、ドデカい地雷踏んでぶっ飛んだ者にしか分からない気持ち良さが、この世にはあるのです。
本物の地雷の中には、戦車を標的にした重量制限機能の付いた物もあり(人が踏んでも反応しない)、その威力は戦車を吹き飛ばす程に絶大だそうです。
我々が探しているのは、そんな対戦車用の強力な地雷なのです。
その為に我々は、日々地雷を回収し自らの背中に背負う事で、対戦車用の地雷に反応するだけの重量と言う名の経験値を身につけているのです。
背中に重い十字架を背負った聖職者の様に、自ら茨の道を歩き続けるのは、こき下ろした作品への懺悔でもあり、贖罪への"終りなき旅"でもあるのです。
いつか途轍もなくデカい地雷を踏む為の純粋な欲求は、高い壁を登るのと同義で尊く志の高い行いなのです。
…どうやらお分かり頂けなかったようで…残念です…
で、今作『人狼処刑ゲーム』ですが、シンプルにクソつまんないです。
このジャンルに後から参戦するなら斬新なアイデアがあるのかと思いきや、新しさも工夫もなんにもない。
手ぶらで聖域に入ってくんなや!
ちったあ『リアル人狼ゲーム』見習えや!
また一個、背中の重しが増えましたね。
てか、監督のギヨーム・トーブロンて誰やねん…