じゃがいもおじさん

二重生活のじゃがいもおじさんのレビュー・感想・評価

二重生活(2016年製作の映画)
3.7
門脇麦目当てで見たら意外と佳作でした。
主人公の大学院生である門脇麦が修士論文のテーマで教授に尾行を勧められて隣人を尾行し秘密を知って深みへハマっていくというお話です。

良かった点は開始数分で訪れる門脇麦の濡れ場!!!!ではなく、非常に現実的であるというところですね。もちろん門脇麦の濡れ場は普通にどエロいので良かったです、以前知り合いの女子高生にこの映画の話をした時に「麦ちゃんってやたら脱ぎますよね」って言われたんですけど、その通りで今作も期待通りです。その女子高生はなぜ知っていたのか疑問ですけど。
話を戻して、現実的だというのは、「隣人が殺人鬼」とか「隣人が超能力者」とか「隣人が本当のお父さんではない香川照之」とかそういうものではなく、有り触れた秘密の持ち主だというところです。下手したら僕のフォロワーの中にも似たような秘密を持った人がいるかもしれません

尾行という簡単にできるけど誰もやらないワクワクする行為を疑似体験できる点も良し。漫画「バクマン。」の中でシリアスな笑いを追求した結果私生活の見えない担当編集者を尾行するというシーンがありますが、尾行ってめちゃくちゃアドレナリンが出て何故か笑えるんですよ。門脇麦はその高揚感で包まれる行為にハマり、何かを得たり何かを失ったりするわけです。
人の裏側をばかり見ていると自分の表側が見えなくなったりするんですかね。

ラストについて少しだけ言及すると、僕はそんなに好きではないです。1人目は見えたが2人目の尾行対象者は結局結局表面的な部分しか捉えられず、見ないほうがいいこともある、当人しか見えないこともある、だなら自分のことを見るべきだと感じましたが、ちょっと抽象的すぎて間違ってる気もします。

秘密を持っている皆さん、上手くやっていると思っている皆さん、それはどこから明るみに出るかわかりませんよ。秘密は絶対にバレます。これを読んでドキッとしたあなた、20メートル後ろから女子大生が見ているかもしれませんよ。