哲学科学生のヒロインが修士論文のテーマとして教授に薦められた、面識のない隣人に対する「理由なき尾行」を始めるミステリードラマ。ゴシップ欲はあまり無い方だが、それでも私の中の週刊文春が予想外に興味を示して楽しめた。編集者ってそんなにモテるの？昼間っから女性デザイナーとイチャコラと。幸せ家族のあんな修羅場は見てられん。尾行が編集者に見つかった後予想通りの結果に向かうが、えっ？そっちから？という意外性が。門脇麦の尾行に取り憑かれた感じがなかなか。ゲスい長谷川博己も穏やかな菅田将暉もなかなか珍しいかも。後々分かる、リリー・フランキーと西田尚美の夫婦姿の真実が切ない。劇場長編映画初監督とは思えない岸監督の落ち着いた的確な演出に感心。今後に期待。
