このレビューはネタバレを含みます
【この世界に満たされた人間なんていないんだよ】
同じ経験なんてしたことないのに恐ろしいほどリアルで人間臭い2人の世界観がいつも恋しくなるのが池松壮亮と門脇麦。
今日は門脇麦。
Amazonプライムで鑑賞。
「秘密」
苦しみや現実から逃れるため、
そして自分のためでもあり、
相手のためであったりもする。
でも自分のため、そして相手のための秘密が時に自分を苦しめたりもする。
「この世界に満たされた人間なんていないんだよ」
周囲から"完璧"とされる男、石坂の台詞がとても胸に刺さった。
みんな苦しいんだと思う。
みんな満たされない部分を持っているんだと思う。
秘密で苦しさを紛らわす前に、その思いをすこしでも人に話せたなら...
でも話を聞いてくれる人がいないんじゃなくて、聞いてくれる人がいても話せないっていうのもすごくリアル。
話せないけれど話す前に見られてしまった石坂はきっと珠に救われたんじゃないかな。。
だって永遠につづけるわけにはいかないこと、石坂が一番よく知ってるはずだから。
なあなあに続く日々に、このまま続けるべきじゃないんだよな、と感じること。
答えを求めてもがく満たされない毎日。ふと学生の頃の自分を懐かしく思った。