てんどん

二重生活のてんどんのネタバレレビュー・内容・結末

二重生活(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画は鑑賞者が考えるシーンが多かったので難しい映画だなと感じた。
教授が自殺?するシーンは特にわからなくてもやもやした。喪の準備が終わって自分のやる事を終えたから自殺したのだろうか。
理由のない尾行の対象、石垣は仕事もでき幸せな家庭を持っていて誰から見ても幸せに見えているのに、不倫をしていた。
これが平凡で、穏やかで、裏切りも、隠し事も、嘘もない
ひたすら公平な愛だけで満たされている人生などどこにもない。
人は苦しみからも逃れられない。
ほんの少しその苦しみを軽くしてくれるものきっとそれが秘密である。につながるのだろうか。
珠の尾行がばれ対象者に詰められるシーンがあった。珠は自分を変える為に論文を書きたいが、対象者からすると自分の恥を論文にされる屈辱がある。珠は論文を書く為泣き落としを仕掛けていくが対象者は薄い人生だなと返すくらいだった。このシーンで、珠にも今まで色んな事があったんだなと思っていたが、それ以上に対象者も色んな経験をしてその場にいるので、珠には同情もしなかったのかなと思った。
ま、結局書いていいって言うんですけどね〜(笑)


「理由のない尾行とは、他人の場所と立場に身をおくこと、自分を他人に置き換えること。
すなわち、互いの人生、情熱、意思を知ること。
それは人間が人間にとって、かけがえのない存在となる、おそらく唯一の道ではないだろうか。哲学専攻 白石珠」
僕も理由のない尾行をして自分を他人に置き換えてみたり、他人の人生を覗いてみたりしたいと感じた。
今の日本でストーカーなんかすると捕まるんですけどね〜〜(笑)
てんどん

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