二重生活の作品情報・感想・評価

二重生活2016年製作の映画)

上映日:2016年06月25日

製作国:

上映時間:126分

3.4

あらすじ

大学院で哲学を学ぶ平凡な学生、珠は、ゲームデザイナーの恋人、卓也と同棲している。 珠は担当教授である篠原のもと、修士論文の準備を進めていた。「なぜ人間は存在するのか、何のために生きるのか。これまで学んだ哲学書や研究の解釈も腑に落ちなくて……」と悩む珠に、篠原教授は「それを考えるのが哲学です」と伝えながらも、無作為に選んだひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかけ…

大学院で哲学を学ぶ平凡な学生、珠は、ゲームデザイナーの恋人、卓也と同棲している。 珠は担当教授である篠原のもと、修士論文の準備を進めていた。「なぜ人間は存在するのか、何のために生きるのか。これまで学んだ哲学書や研究の解釈も腑に落ちなくて……」と悩む珠に、篠原教授は「それを考えるのが哲学です」と伝えながらも、無作為に選んだひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。 理由なき尾行に対して迷いを感じた珠が参考資料を探しに向かった書店で偶然見かけたのは、マンションの隣の一軒家に、美しい妻と娘とともに住む石坂の姿だった。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして石坂を尾行する日々が始まった。 コーヒーショップで待ち合わせた女から男物の腕時計を受け取る石坂。人気のないビルの陰に移動し、濃厚なキスを交わす姿を目撃した珠は、女の後をつけてメールボックスを確認し、相手の名前をつきとめる。 この日の出来事をきっかけに哲学的な方法論として尾行を取り入れることを決めた珠に、篠原教授は「対象と接触してはいけない。接触すれば尾行ではなくなる」というルールを告げる。 小説家との打ち合わせでは手厳しくも的確な編集者としての敏腕ぶりを感じさせ、不倫相手しのぶとのやりとりのあとに何食わぬ顔で父親に戻り、娘と連絡をとる石坂は、すでに様々な顔を見せ始めていた。論文のリサーチがあるという理由で家にも帰らず、卓也に嘘をついてまで外出して尾行にのめりこんでいく珠。一方、篠原は密かに“喪の準備”をはじめていた──。

「二重生活」に投稿された感想・評価

尾行という悪趣味にハマった女子大生のドロ沼人生劇かと思って観たら、何やら哲学的な?要素が含まれていたり、微妙な感触のエンディングだったりで、なんとも"不思議ちゃん"的な映画なのでありました。


大学院で哲学を学ぶ白石珠(門脇麦)は、ゲームデザイナーの卓也(菅田将暉)と同棲中。
満たされているようであり、でも、何かモヤモヤした日々を送っております。
ある日、修士論文のためにと、近所に住む会社員の石坂(長谷川博己)を対象に「哲学的尾行」を始め、それにのめり込んでいくというストーリーです。


----以下、ネタバレあります----



この映画見て思ったのは、つまるところ、あの子は論文を書き上げること、それと同時に尾行によって他人の秘密を知ることで、自分の心の奥底にある闇、モヤモヤを晴らすこと、とにかくそれを何よりも優先して動いていたっぽい。

そうした、言わばエゴと自己満足の塊みたいな行動が災いして、終わってみれば、結局残ったのは論文だけではないかと。

心の奥底の闇、モヤモヤが晴れたのか?は微妙、
彼氏にすら話さなかった秘密を吐露した長谷川さんからは「陳腐だなあ」となじられ、
慕っていた教授は自殺し(←これには直接的な責任は無い?)
彼氏には見捨てられ、
最後は1人寂しくアパートを出て行くことに。

つまりは因果応報というか自業自得ってとこなのですが、それにしてももうちょっと何とか出来なかったものかと...

エンディングの振り返った微笑み?が、これまた微妙。
ハッピーエンドでもない、かといって胸クソでもない、なんとも言えない気持ちになったのでした。


...ビルの隙間でなされている淫らな行為を、何度も往復してチラ見する姿には、
 麦ちゃんいくらなんでも見過ぎっ、
 それもう尾行じゃなくてただの覗きっ、
て突っ込み入れたくなったっぽい。そこはちょっと笑ってしまいましたw
実里

実里の感想・評価

3.5
長谷川博己のドSがかっこいいのと、小劇団の武田義晴さんが素晴らしい存在感
かんな

かんなの感想・評価

4.0
人間とは
凪

凪の感想・評価

3.7
記録
えりこ

えりこの感想・評価

3.5
論文を書くための研究のために『尾行』を始める女子大学院生が主人公。
いつも不思議な感じの門脇麦さんが好演。
尾行をする事、される事で動く精神状態の描き方、哲学への繋がりなど興味深い内容。
リリーさん夫妻の話が一番人間らしくてちょっと切なくなりました。
菅田将暉が待ってる家に帰りたいです
tomoko

tomokoの感想・評価

4.7
それは人を壊していくのか、
生かしていくのか。

好きな感じだった。
尾行に関する一考察

『この世界に満たされてる人間なんていないんだよ』

『To be or not to be〜
生きた方が良いのかな、死んだ方が良いのかな。それとこれとは別問題だ』

平凡で穏やかで裏切りも隠し事も嘘もないひたすら公平で愛だけで満たされてる人生などどこにない。人は苦しみからも逃れられない。ほんの少しその苦しみを軽くしてくれるもの、きっとそれが秘密である。理由のない尾行とは他人の場所と立場に身を置くこと。自分を他人と置き換えること。すなわち互いの人生、情熱、意思を知ること。それは、人間が人間にとって変え替えのない存在となるおそらく唯一の道ではないだろうか。


あなたは私のことをどう思っていたのか
私をどうしたかったのか
あなたにとって私はなんだったのか
私は永遠に知らない
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