二重生活の作品情報・感想・評価

「二重生活」に投稿された感想・評価

頭が悪いから哲学とかよく分からないし、尾行あれじゃバレちゃうでしょ!とか色々えー、、って思うところもあったけど、個人的には好きな作品だった。

理由のない尾行は他人の場所と立場に身を置くこと。たしかに人間って近くにいる人でも分からない部分ってあるし尾行という形で無理やりその人のスペースに入っていくことで分かることもあるし、それでも分からないこともあるし。
秘密がちゃんと秘密として成り立っているから人間関係が保たれている部分もあるし。

見終わってもよく分からないところも多々あったけど、タイトルの二重生活は見終わって少しなるほどなーと思った。
ハイライトは菅田将暉のキスシーン

このレビューはネタバレを含みます

何気なく見始めたのですが、鑑賞後には、想像していなかった哲学的問いに直面させられました。

それはつまり、この映画の主人公が抱えていた問いであるところの「なぜ生きるのか?」ないしは、「人との関わりの中で自分はどう生きていくのか?」という問いです。

主人公は論文制作のために「意味のない尾行」を慣行する。世間的には「幸せな人生」を手にしたピラミッド上位層に君臨する人間たちの、決して表面上には浮かび上がらない「幸福でない」一面。主人公は、次第に尾行にのめり込み、対象者に自分を重ね合わせ、忘我の境地に陥っていく。対象者が家族に秘密を持っているように、主人公も彼氏に対して尾行のことを打ち明けることができないまま、気づけば二人の関係は壊れていく。(映画では、その主人公の「忘我」と「自我」の境目で、彼氏とのやりとりがうまく機能していました。)

リアルな人間関係を犠牲にしてもなお、主人公が求めてやまなかった「生きるとは何なのか?」という問い。

その答えは、映画の最後に集約される。
「他人からみてどんなに幸せに見える人であったとしても、完璧に幸せなだけの人生なんてない。人は誰でも他人には説明し難い苦しみを、大なり小なり抱えながら生きているモノだ。そんな日常の苦しみを、少しだけ和らげるために誰もが持っているもの、それが秘密なのだ。(言葉はかなりうろ覚えで、自分なりに解釈したもの)」

つまり、どんなに親しい間柄であったとしても、他人に自分を完全にさらけ出し理解してもらうことは不可能であるということ。生きていくには辛くて苦しいこともあるけど、みんなそれぞれにそんな思いを抱えながら生きているんだよ。ということだと解釈しました。



俳優陣の門脇麦、菅田将暉、リリー・フランキーの「役を演じている」感の全くない演技は圧巻でした。あまりに自然そのもので、自分があたかも彼女彼らの目線で生活しているような心地になりました。あと、門脇麦さん、役によってめちゃんこ化けていて驚きました。化粧気が全くないのに美しかった。
Aoi

Aoiの感想・評価

2.6
一瞬フィロウィングに似てる!!って思ったけど内容は全然違った(笑)
邦画らしいっていうか、演出も落ち着いててゆったり観れた。
りお

りおの感想・評価

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菅田将暉と門脇麦のおはようのセックスが観たすぎて観たので内容ほぼ覚えていない。2人はすごく好き。
もう一回見直したい。
yohey

yoheyの感想・評価

3.7
目の付け所が面白い映画だと思った。ちょっとやりたくなってしまうかも。
門脇麦がかわいかった
なんとなく暗い邦画の特徴があってよかった
え、尾行下手じゃない?下手だよね?ってずっと気になってしまった。こんなじゃ当たり前にバレるでしょうよ。

始まってすぐの、菅田将暉と麦ちゃんの寝起きおはようまでのシーンが最高でしかないし、むしろそれだけしか印象にないくらいたまらんし、色々あいまってこの幕開けがこの映画のピークだったとまで思ってしまうくらいよ。
はまち

はまちの感想・評価

4.5
静かで淡々としていて、苦手な人は苦手な類の作品であると思う。
私自身、哲学って苦手だしよくわからないけど、
主人公が哲学の論文のために他人をひたすら尾行していき、
観ている側もそれと同じ目線になったところが飽きさせなかった要素ではある。

しかも、その果てにその行為が警察沙汰になるのかと思いきや、
尾行する側される側がお互いの腹を見せ合うという展開がドラマチックに感じた。

きっと他人にはわかってもらえないだろうというなにかを人は皆持っていて、
でもそれを抱えながらも人と人は関わっていけるものだ。
けれどもそんな見せたくもないし見たくもないものが何かの拍子に少しでも露呈して、
小さな割れ目から一気に噴出してしまったとき、わたしたちはどんな行動をとるだろう。
どんな言葉を発するだろう。
どんな感情になるのだろう。
そこへの興味、好奇心はドラマになるのだと思う。

この物語の主人公は最初と最後ではいい意味で変われたのだと思う。
失ったものはあるが、自分と向き合うことができたのだから、
次なる人生は新しい自分で始められるという希望がラストで見えて、
この手の映画って結論を観る側に委ねるの多いけどそうじゃないところにホッとする。

セリフも少なく、心理描写を行動と表情で作り上げる。
なんか舞台は日本だけれどもどこか外国の単館映画のような雰囲気もとてもよかった。
そして、
演技力のある俳優でなければ難しい映画だなぁと感じる。
軽い言い方になるが、間とか言葉の選び方とかオシャレ。

門脇麦と菅田将暉のカップルの、仲良しなんだけど本質的に分かり合えてない空気とか、
長谷川さんのサイテーなんだけど己の闇に気付いてる感じとか、
リリーフランキーの苦悩すら尽き果てた中年男ぶりとか。
主役級の4人が誰もメジャー感を出さない上手さ。というか作品の世界にしっかり埋まっている感じがして、商業的というよりはこれは芸術作品ですという意志をとても感じた。
思ったより見応えあった。
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