"卵はいつか 岩を超えていく"
盧武鉉元大統領と釜林事件をモデルとした社会派法廷ドラマ。1980年代民主化闘争に揺れる軍事政権下の韓国が描かれます。ぜひ『タクシー運転手』、『1987、ある闘いの真実』と合わせて観てもらいたいです。
無実の若者達を拷問し、虚偽の自白をさせる公安。でっち上げられた証拠・証人を使う検事。有罪ありきで公判を進める裁判官。当時の韓国の闇に反吐が出る思いでした。僕の生まれる少し前という遠い昔の話ではないことが尚更不快感を募らせます。はっきり言って異常です。
「無罪」と同時に、権力に奪われた「国家」を取りに行く主人公の熱い姿に心震えました。法廷での弁護シーンは圧巻の一言です。
ソン・ガンホが韓国の至宝であることを再認識しました。
