ゆみな

弁護人のゆみなのレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
3.5
今更ソン・ガンホさんにハマりまして…。普段はイケメンか胸毛にしか興味のない私ですけど、ソン・ガンホさんは別枠(超失礼)で、唯一無二の存在感だなぁ…って感じでね。

この映画は前半と後半でかなり空気感が変わっていくんですよね。貧乏な家に育ち高卒で弁護士になったソン・ウンソク(ソン・ガンホ)は、とにかくお金を稼ぐ為になりふり構わず働いて夢のマイホームを手に入れるんですよね。そして、貧乏時代に食い逃げをしたお店に謝罪がてらお金を払いにいくと、お店のおばちゃんはお金なんて要らないよって、優しく温かい言葉を掛けてくれたりするんですよ。なんてハートフルな物語な前半。しかし、後半になるとそのおばちゃんの息子ジヌ(イム・シワン)が行方不明になりまして…なんと、反政府活動の取締で逮捕された挙句拷問されてしまっていたんですよ!そして、ソン・ウンソクが弁護人として立ち上がる…ってのが簡単すぎるあらすじですね。うん。

私は前半はそこまで好きでもなかったんだけどさ、とにかく裁判が始まってからのソン・ガンホの熱演にやられちゃってね。もう憎たらしい警察との裁判シーンはこっちまで怒りが沸点に達しまして!どうにかして正義の鉄拳をくらわせてやりたかったよマジで!

そして、ソン・ガンホは勿論素晴らしくよかったんですけど、他のキャストもみんなナイス好演していて、今ちょうど未生を観ている私にはイム・シワンくんとイ・ソンミンが出ていて更に興奮度マックスになったのでした。

あと、ラストシーンやっぱりジーンときてしまって、序盤は高卒弁護士って周りにバカにされていた彼がラストでみんなに認められた感が嬉しくて。努力はやっぱり報われるってことを肌で感じさせてもらった気分になりましたよ。いい映画でした。
ゆみな

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