ひゴル

弁護人のひゴルのレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
3.9
商業高校高卒の税務弁護士であるノムヒョン(後の大統領)が人権弁護士として絶大な支持を得られるきっかけとなった裁判を映画化した作品。80年代は丁度韓国は国家主導型経済成長の真っ最中で、貧しさから一変中産階級の台頭によって軍事独裁政治による人権蹂躙に異議を唱えるムードが高かまりつつあった。1950年に始まった朝鮮戦争は厳密に言うと進行中であって安企部(いわゆる暗躍の赤狩り組織)は長年の軍事一党独裁政権下において愛国心の名のもと、暴走に歯止めが効かなくなっており、光州民主化運動(アメリカよりな解釈だと光州事件)やらこの映画のような全く無関係な大学生に対する拷問そして赤のレッテル貼り全て伏線となって87年のパクジョンチョル拷問致死事件が起爆剤となってみんな独裁政権にNOを突きつける結果に..中産階級の台頭によっていずれ民主化は訪れるかも知れないけど、赤狩りと軍事独裁が国民を短時間で怒らせたんだと思った。

民主化3部作全部面白かったけど1987>タクシー運転手>弁護人の順番かな?😅
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