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最愛の子のmakoのレビュー・感想・評価

最愛の子(2014年製作の映画)
4.0
中国で実際にあった話を元に作られています。
中国では、年間20万人の誘拐事件が起きているそうです。子供がいなくなって24時間経たないと警察は動けないそうで、その間に誘拐された子供は複数の人によって長距離に運ばれる為、救出される子供は少ないようです。

この映画では運良く子供が見つかったけど、三年の間に実の両親の事を忘れてしまい、誘拐犯の妻をお母さんと慕っていて、観ていて複雑でした。
このご両親も胸が潰れる思いをされたと思います。
実の子供に親だと認知されないなんて苦しかったと思います。
この映画の誘拐犯の妻は、夫が誘拐したなんて知らなくて実の子供のように可愛がっていて、愛情をもって育てていました。実の親に子供が引き渡されて育てていた女性は子供と離ればなれになり子供に会いたくて会いに行ったりと観ていて辛かったです。

もう、どちらの心情も分かるから悲しかったです。
子供も実の親も育ての親もみんながやりきれない思いになる。誘拐事件なんてなくなればいいのにと強く思いました。

※2016年当時の感想
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