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天使にショパンの歌声をのnacoのレビュー・感想・評価

天使にショパンの歌声を(2015年製作の映画)
3.6
「天使にラブソングを」からワクワク感を取り、切なさと足したような作品でした。

雪の中の教会は絵のよう•••歌のシーンは天使みたいな美しい声だし、ピアノを弾くシーンはうっとり、心洗われます。音楽に想いを乗せるって本当に素敵なことだな思います。

アレンジしたショパンやバッハの曲がおもしろく、もっと聴きたかったです♬静かな映画でしたが美しく、心に沁みました😌

以下、映画とは1ミリも関係ない自分語りです、読み飛ばしてください🙇‍♀️

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劇中の賛美歌を聴き、心の奥底に封印していたあるエピソードが掘り起こされました。

ー聖歌隊募集ー
・歌うことが好きな人
・週2日だけの簡単なお仕事
・未経験者歓迎

と書かれた求人を見つけました。結婚式のときオルガンの横で3.4人で歌う仕事のようで、歌うのが好きだった私は応募することにしました。

当然実技テストがあります。
事前に楽譜が配られており、毎日1人カラオケに通い練習した賛美歌を面接官の前で歌いました。自分的には特訓の成果もあり、わりと手応えを感じていました。

達成感で微笑みすら浮かべていた私に向かって面接官が「せっかく来ていただいたので、良ければお聴きください。」と一言。突然課題曲を歌いだしたのです。

オペラ調の歌い方で、威圧的なまでにヴィブラートきかせまくった圧倒的歌声•••

す、すみません、場違いでした、すみませんごめんなさい•••

思えば最初に「何音大?」と聞かれた時点で察するべきでした。1秒も早く立ち去りたい私をよそに、曲の1番が終わっても2番も3番も鬼ヴィブラートで歌い続ける面接官•••

この世の地獄でした。賛美歌コワイ。人間コワイ。

この一件は、それまで能天気に生きてきた私の人生に暗い影を落とすこととなりましたし、「簡単なお仕事」「未経験者歓迎」が「超警戒ワードリスト」に入ったことは言うまでもありません。

合格の場合のみ連絡します、とのことでしたが何日経っても電話が鳴ることはありませんでした。

ーnacoに面接官の歌声をー END👼
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