カント

天使にショパンの歌声をのカントのレビュー・感想・評価

天使にショパンの歌声を(2015年製作の映画)
3.3
カナダ悲劇映画。貧乏修道院の寄宿学校、再建失敗(ネタバレ)

脚本が微妙で…転校生アリスが主人公って訳でもないし…校長シスター・オーギュスティーヌと、姪アリスを中心とした群像劇と捉えるのが正確なのかも。

▼音楽教育に重点を置いたカトリック寄宿学校。カナダを統率する総長は音楽嫌いで収入の事ばかり。
▼母マルゴ(校長の姉)に連れられて転校してきた少女アリス。素行の悪い問題児だけどピアノの才能に秀でていた。
▼総長は校長のシスター・オーギュスティーヌに修道院・共同体としての謙遜と服従と連帯感を問うが、校長にその気なし。校長も問題児だった😅

閉鎖を免れようと変革を打ち出したシスター・オーギュスティーヌだが総長の決断は早かった。
アリスの母マルゴの死。学校の閉鎖。
ピアノコンクールでアリスが奏でた別れの曲は、亡き母と、亡き学び舎へ贈るメロディだったに違いない。

途中、アリスのクラスの子ゴーティエ(眼鏡ブス)が歌う、別れの曲の独唱が良かったです。
微妙な作品でした。
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