シグのすけ

神の一手のシグのすけのレビュー・感想・評価

神の一手(2014年製作の映画)
3.2
囲碁バイオレンスなんてジャンル初めて観た。

のっけから山田孝之のようなヒゲメガネの迫真の演技を見せられ、あぁ彼の復讐劇が始まるのだなとわくわくし、実際その流れになる。

キャラが立った悪人、部下、謎の美女、盲目の神様、お笑い担当、天才少女等、役者もてんこ盛り幕の内弁当状態。囲碁はわからないが面白い。韓国名物ボンクラ警察は一切存在しない世界。刑務所はあるが。

面白いのだが、なんか途中から違和感が。主役が服役中に劇的に強くなり髭を剃った素顔は予想通り美男子、ただなんか柔和な感じ、育ちの良い中村雅俊顔。ギラギラした復讐顔ではない。

そしてコミカルな展開がコンゲームの様相を見せ、チャプターが随所に入るところなんかは「スティング」みたいになるのかなと途中感じた。それはそれで面白いのだが、結局はナイフによる血みどろ祭りに突入。主人公身体は凄いがあまり強く見えない。

なんだか韓国復讐劇に香港映画のスパイスが入ってる感じってわかりにくいか?

映画の中では韓国人口の8割が囲碁に夢中って感じだが本当か?オセロと勘違いしてないか?独房の隣の謎の男は続編の伏線なのか?
シグのすけ

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