ケイスケ

ザ・アウトローのケイスケのレビュー・感想・評価

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)
3.2
冒頭で説明される「48分に1回、銀行強盗が発生すると言われる犯罪都市ロサンゼルス」という恐ろしいナレーション。え…大丈夫…?ロサンゼルスの金融業界ってちゃんと機能してるの…。

ロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンは多発する銀行強盗に日々、立ち向かっていた。そんなある時、伝説の強盗と呼ばれるレイ・メリーメンの一味が3000万ドルの巨額銀行強盗を企てているとの情報が舞い込む。

そんなニック・オブライエンを演じるのは荒くれ男のリーダーを演じたらナンバーワンのジェラルド・バトラー兄貴。最近も『ハンターキラー 潜航せよ』の抑えた演技が見事だったし映画自体もすごく面白かったですよね。

上映時間は140分と長いですが、まあ何やかんやあってクライマックスの銃撃戦まで行くわけですよ(適当)。ここの銃撃戦は明らかにマイケル・マン監督の『ヒート』を意識していると思います。特に渋滞の中での打ち合いは見事で迫力と緊張感が素晴らしい。ラストのドンデン返しも面白いポイント。

ただこのラストに行くまでの何やかんやなストーリーは明らかに不要な部分も。話的に間違いなく140分は長い。特にニックの家庭描写はあまりにニックがどうしようもないからムカついて仕方ない。ここの奥さんのベシベシぶん殴るの好き。『マイル22』のマーク・ウォールバーグに続き主人公がクズな映画を観ちゃったよ!

最後あたりの現金強奪のくだりはケイパー物らしいスリリングさもあり、終盤付近はかなり面白かった。ただ全体的に捻りを効かせすぎな展開が多いため、仕上がりとしては散漫な感じ。男臭いクライムアクションが好きな方にはオススメです。