1年に2,400回。
週に44回。
1日に9回。
48分ごとに銀行が襲われる町。
ロ サ ン ゼ ル ス ! !
ええ、もう絶対住みたくないし、この町の銀行員にはなりたくない。こんなに襲われるなら、元軍人に銃の携帯を許可して銀行窓口に立ってもらった方が良い。
レイ・メリーメン(パブロ・シュレイバー)率いる強盗団と、破天荒なニック・オブライエン刑事(ジェラルド・バトラー)率いるカリフォルニア郡保安局との熱い戦いを描くクライムアクション。
冒頭の現金輸送車強奪シークエンスから、火花散る激しい銃撃戦に痺れるぅー!!
夜が明けて事件現場に現れた刑事ニック。落ちてたドーナツ拾って食べて捨てる。「証拠保全の現場に投げただろう!?」「投げてない」おいおい、平然と嘘ついたよ。チンピラ刑事と呼ばれるだけあるわ。
ジェラルド・バトラーが一回り大きく進化している…。
ラッセル・クロウ一歩手前のムチムチ筋肉。
ていうか、登場人物全員男臭い。
野郎臭、獣臭が凄い。
髭と筋肉の祭り。
中でもメリーメンを演じたパブロ・シュレイバーが一際カッコいい!!
ルール無用で粗野なニックと頭脳明晰でクールなメリーメンのコントラストは、善悪逆転しても違和感がない程で、寡黙なメリーメンの方に肩入れして観てしまう。
…にしても、140分は長過ぎる。
ニックの家庭の離婚の危機とか、強盗団の娘がプロムに出掛ける時、ボーイフレンドに「娘を門限に返せ」と凄むシーンとか、明らかに蛇足なシーンが目立ったのが残念。
集中力は途切れて退屈しかけていたけど、連邦準備銀行襲撃のケイパームービー展開と最後の銃撃戦で何とか息を吹き返す。
渋滞でひしめき合う車の合間を縫う様に詰め寄っていく激しい銃撃戦はテンションが上がる!!
ラストにはちょっとしたどんでん返しもあるし、ニックの家族エピソードをばっさりカットしたディレクターズ・カット版があれば、きっとそっちの方が面白い!!
それにしても、ジャケットの強盗団の方。
何でメリーメンが真ん中じゃないねん!!
もうええわ!
帰らせてもらうわ!
どうもありがとうございましたー。