ドラン監督の新境地だと思います。凄く良かった。
彼の作品には常にテーマがあり、大きく言うと家族愛と同性愛だと思っています。
今回は家族愛に重きが置かれていて、mommyとか胸騒ぎの恋人とか過去作に比べれば派手にテーマを伝えるわけではなく、間接的に表現していると思います。
だからつまらないとかパンチが足りないってレビューもあるけれど、個人的には気にならなかったです。
煩いくらいの家族のやり取りは、ドラン監督おきまりのパターンですが、相変わらずセリフが良くて、ぐっと心を掴まれました。
母親だけでなく、家族全体の脆いつながり。それを痛いほどに表現しています。
各人物の心境にたって作品を見ることができます。特にお母さん素敵ですよほんと！いつもドランが描く、少し傲慢で自由奔放な強い母親像は健在です。2人で抱きしめあうシーンが忘れられない。もう一度絶対観ようと思います。
あと、音楽はやっぱりいいですね！大衆ウケする音楽は嫌いなのですが、気にならなかった。エンドロールのモビーが頭から離れません！
