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たかが世界の終わりのmoetのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.0
もはや壮大なMVか何かかなってくらいにオープニングとエンディングの曲が全てだった。
開始早々各俳優のドアップが目まぐるしく変わるカットで混乱して、みんな苛々してるからその場に居るわけでもないのにとても居心地が悪い。あの家族に対する独特の羨望や嫉妬、葛藤やどうしようもなさ、それでも確かにある愛。唯一の部外者であるマリオン・コティヤールの救い。
たかが世界が終わるくらいで全てが丸く収まる訳がない。
相変わらず、前もなければ後も無い、放り出された感がすごかった。
こんな繊細なものを撮ってしまうグザヴィエはいったいどうやって生き延びてるのか不思議でならない。
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