ぐりこ

たかが世界の終わりのぐりこのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.8
2016年のカンヌ映画祭で審査員特別グランプリ(パルムドールの次点?)を受賞した作品。受賞に対しては批判やものいいもあったそうで。

なるほど、、ひりひりして重苦しい映画だった・・・。ストーリー的には転換点もほとんどなくて、異質だ。
100分間、狭いコミュニティ内で鬱屈した家族の罵りあいを延々みせられる会話劇。
正直、観てて辛い。

でも、ずっと皮肉か罵声しか言わない兄トワーヌが実はルイの一番の理解者で、ルイがうん年ぶりに実家に帰った目的を果たさせないようにしていたり、そしてルイの本当の目的に感づいているのは誰なのか、、そんなことを考えるにつれてずぶずぶ引き込まれる、沼みたいな作品だった。
奇才ドランが流すテンポや俳優陣の好演も引き込まれた理由かもしれない。

とにかく佳作というより意欲作、問題作、きっと好みが分かれます。

なお、途中のマイアヒは笑った
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