ひろ

たかが世界の終わりのひろのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.4
グザヴィエ・ドラン監督・脚本・編集によって製作された2016年のカナダ/フランス合作映画

第69回カンヌ国際映画祭でグランプリとエキュメニカル審査員賞を受賞した

久しぶりに故郷に帰って来た次男が母、兄夫婦、妹と休日を過ごすだけの物語なんだけど、家族の不協和音が半端ない

戯曲を原作にしてるだけあって、舞台を観てるかのような内容。ちょっとオーバーなぐらいぶつかり合う家族も舞台っぽい。フランス映画っぽい作風のドランらしいと言えばらしいけど、若き監督を選ぶ題材としてはかなりシュール

母親という役に重きをおくドランだけに母親役のナタリー・バイはかなり濃い。兄役のヴァンサン・カッセルと妹役のレア・セドゥもパンチあるし、主人公ルイ役のギャスパー・ウリエルはドランが好きそうな感じ。兄嫁役のマリオン・コティヤールが見たことないぐらいオーラを消してた

家族も所詮は他人と言わんばかりの内容で評価が難しい作品だった。すっきりすることもなく、面白かったと声を大にして言えもしないが、若く才能ある監督が新しいことにバンバン挑戦して成長していく過程を見守るのは有意義なことだ
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